Archive for category: 所長のつぶやき

どんな症状(行動特性)があるの?

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「発達障害」と言われたお子さんには、どのような症状(行動特性)があるのでしょうか。
いろいろあります。例えば、「自閉性障害」と言われている方々は記憶力が抜群によい方とか、孤独を愛する方などがおります。映画「レインマン」でダスティンホフマンが演じていたのがそれです。お兄ちゃん、お姉ちゃんを育ててきたお母さんは、泣かない子、愛想のない子として戸惑ってしまうかもしれません。抱っこを嫌がる赤ちゃんとどう付き合ったらいいか、お母さんが途方に暮れてしまうことがあります。しかし、成長するに従って集団・社会に参加していかなければなりません。騒がしすぎるとか、近くに接近しすぎるなど、嫌われる理由があるものです。徐々に近づくとか、手をのばして離れて手をつないでみたらどうでしょうか。
個性は将来かならず役に立つものですよ。

発達障害って何なの?

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「発達障害」というのは、“特性”とか“個性”と有名なお医者さん方は考えているようです。それは薬で治したり、手術をして悪いところを取り除くといったことはできません。一般的には、世間に受け入れられにくい特性・個性をもっている場合には、どのように育てていくか、どんな教育・指導を受けたらよいのかを考えていく必要があります。特性・個性をどのように捉えて、それをどのようにはぐくむかは、親や先生が考えなければならないことと思います。
「発達障害支援法」には、学習障害(特定の学習が困難)、多動症、自閉性障害などが入っています。特性・個性に名前をつける(診断名をつける)のではなく、どのようにその特性・個性を生かしていくかを考えることが大切なのです。
色の塗り分けにこだわっていた子どもが、やがて「ペンキ屋」の職人として自立した例があります。

 

所長のつぶやき(-発達相談とは-)

「発達相談」というのは何でしょうか

まず、「子育て相談」でしょう。「しつけ」がうまくいかない とか、オムツ(紙パンツ)がなかなかとれない とか、保育園を嫌がる など色々あるでしょう。
次に、順調に育っているかどうかの「心配ごと相談」があげられます。お姉ちゃんと比べていつまでも話をしない とか、耳が悪いのか親の言うことがわからない とか、目を離すと所かまわず飛び出してしまう などの相談があるでしょう。
そして、家族の人がどのようにかかわっていったら困っている問題が解決できるだろうかを対話します(カウンセリング)。場合によっては直接にお子様への指導を行うことがあります。
行動を観察したり、お母さんからお話をうかがったり、絵を描いてもらったり、心理検査をするなどして実態をつかみ、混乱の因となっているものごとを整理し、順を追って解きほぐす手配をすることになります。
発達相談では体の病気については扱いません。発達相談に来訪されても体の問題によると考えられる場合には、まずお医者さんに診てもらいましょうと助言することもあります。

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当所の発達相談は、すべての子どもたちが社会や学校で適切なインクルージョン(共生)が達成できるように応援することが最大の目標です。
悩んでいても時間だけが過ぎていきます。何に困っているのか、まずはご相談ください。

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