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発達障害は病気なの?

「発達障害者支援法」には「脳機能の障害であってその症状が通常低年齢において発現するもの」が発達障害である と定められています。
本来、「病気」というのは「どこが」「どのように傷があるとか炎症を起こしているか」「その結果としてどんな症状が生じるか」がはっきりしていなければなりません。「発達障害」ははっきりしない原因によって生じた「行動」によって決める病気ということになります。
だから、普通の意味での「病気」とは違います。ほとんどすべての「発達障害」は、「手術をする」とか「薬を処方する」といった手を使えません。しかし、「行動」が普通以上に過剰であったり、「音」などの刺激に普通以上に過敏であったりするために、平均的な一般の人々に困ったもんだと感じさせることになります。
彼らの特徴をしっかりととらえて、環境の方を変えてみると、問題とされている「行動」が個性として輝いてくるのです。機械的であるにせよ、強烈な記憶力をどう生かすか。几帳面すぎるほどの几帳面さをどう生かすか。この考え方は「病気」ととらえるのではなく、「特性」「個性」としてとらえる考え方といえるでしょう。
不肖私は、「自閉」は「個性」と考えて相談を受けてきましたし、これからもその考え方を続けるでしょう。

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