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緘黙とは

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「緘黙(かんもく)」というのは、全く口を利かないか、または利けないことを言います。先日、専門機関で「場面緘黙」と診断を受けた小学生のお子さんを連れて、ご両親が相談にみえました。「選択(場面)緘黙」というのは、家では普通におしゃべりができるのに幼稚園や学校では口を利けないことです。間違われやすいケースは、他児との交流が乏しいことで集団の場面で引っ込み思案で口が利けないことがあります。これらのケースは、集団に慣れてくれば自然に口が利けるようになります。一方、「選択緘黙」は、同じ保育園でほぼ同じ集団にいて3年間に一言も話さなかった方がいましたが、家では自由におしゃべりしていたのです。
相談にみえた小学生は、予定された発表はきちんとできるし、国語の時間に指名されればしっかりと音読できるとのことでしたので、仲間との会話を援助していけば引っ込み思案は解決するでしょう とアドバイスしました。結局、「場面緘黙」は誤診ということになります。