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「落ちこぼれ」にならないために

あけましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願いいたします。
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幼児の時期に「落ち着きがない」とか、「乱暴だ」などの理由で園から診察を受けるようにすすめられるお子さんがいらっしゃいます。
お医者さんは「多動症」「自閉」「広汎性発達障害」などの診断を下すことがよくあります。たとえば園での生活や指導の効果で改善され、集団に参加できるようになります。そしてこのお子さんが小学校に入学するにあたって、行動面でもお勉強の面(ひらがなが読める・書ける・数の操作可能など)でも何も問題がないとされます。音読したり、字を書いたり、足し算・引き算もこなし、同級生との交流はスムーズでない点を除いていい子で学校生活を送ることができます。ところが、1年生も後半となるところで国語などでの文理解困難・算数などでの文章題の処理不能が生じ、いわゆる最初の典型的な「落ちこぼれ」が出現します。入学時に、できれば幼児期に将来のつまずきを予測することができれば、前もって特訓(先取り援助)によって「落ちこぼれ」を予防することができます。専門家とは、「予測して」「特訓する」ことができる人のことを言うのです。