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「サヨナラ」が「ラァ~」

発達に問題のあるお子さんで、「サヨナラ」と声をかけると「ラァ~」と手を振りながら大声で反応する方がいらっしゃいます。
サ・ヨ・ナ・ラという発声は「ヨ」がベロ(舌)が下に抑え込まれますが、「サ」「ナ」「ラ」は3つとも口蓋(口の天井部分)に接触して発する声なのです。それぞれが接触の仕方が異なっているので、出てくる音に違いがでるのです。
 「サヨナラ」と発声するには、ベロの運動は並大抵ではありません。上に行って、下におりて、上に2往復するという運動神経の活発な働きがなければ、発声できないのです。
 ベロの運動神経が鈍くてスムーズに動かないとか、ベロが緊張しやすくて自由に動かないといった問題があれば、「サヨナラ」と発声できません。
 1回だけの往復なら何とかなる場合は、一発勝負で「ラァ~」と発音し、あとは手を振りながらニコニコ笑顔で補充することになります。楽しい別れ、「また明日」でよいのではないでしょうか。
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